子どもの国について

1.NPO法人子どもの国 とは?

 「NPO法人子どもの国」は愛知県豊田市保見団地を中心に、国籍にかかわらず、すべての子どもたちが健やかに育ち、自ら生きる力をつけることを願い、活動しているNPO法人です。

 豊田市北西部に位置する保見ケ丘地区は、約7000人の住民のうち、約3700人が日系ブラジル人をはじめとする外国籍住民という外国人集住地区です。そこで暮す外国籍の子どもたちへの教育は、子どもたち本人のみならず、地域にとっても大きな問題です。

 NPO法人子どもの国では、放課後学習支援、青少年の自立支援活動などを通し、子どもたちの教育について考え、子どもたちが未来の夢を語れるようにサポートしています。そして、人と人とのふれあいの中で、豊かな感性を育んでいきたいと思っています。

 また、子どもの教育をきっかけに、さまざま文化的背景を持った人々が、共に考え、時にはぶつかり合うことで、相互の違いを認め、支えあえる社会の実現に一歩でも近づきたいと考えています。

2.子どもの国の”歩み”

1998年(H10)
○保見団地内で遊ぶ不就学の子どもたちと出会い、家庭訪問を始める。
○帰国予定のAさんに母語の教室を開く。

1999年(H11)
○民間ボランティア団体「子どもの国教育基金の会」を設立。

2000年(H12)
○「子どもの教育について考える会」を毎月1回のペースで始める。(現在の交流会)
○日本の小学校に入学予定で、日本語が話せない子に出会い、入学前日本語教室を開く。(2000年2月~2000年3月)
○保見団地に住む日系ブラジル人のお母さんから、学校の宿題を教えてもらいたいとの声があり、放課後学習支援事業「ゆめの木教室」を始める。(2000年4月~現在)

2001年(H13)
○特定非営利活動法人 認証

2002年(H14)
○放課後学習支援事業「ゆめの木教室」が、豊田市より事業委託され、現在に至る。
○文化庁委嘱協力事業「親子参加型日本語教室」実施の協力を行う。(2002年11月~2005年3月)

2003年(H15)
○独立行政法人福祉医療機構 助成事業「特別分」実施。(2003年4月~2004年3月)

2004年(H16)
○青少年自立支援事業「そら」豊田市より事業委託され、現在に至る。
○公立小中学校と定期的に情報交換・相談ができるようになる。

2006年(H18)
○提案と実施協力
①不就学調査
②豊田市外国籍児童生徒受け入れマニュアル作成(指導者用)
○事務局メンバーを中心に、「ゆめの木漢字検定」を作り始める。
○交流会で進路説明会を始める。

2008年(H20)
◇キワニス文庫賞(名古屋キワニスクラブ)
◇愛知県国際交流推進功労者賞(財団法人愛知県国際交流協会)
○西保見小学校、東保見小学校、保見中学校へ「放課後学習支援事業」を提案 。

2009年(H21)
○西保見小学校、東保見小学校で「放課後学習支援事業」を開始。

2010年(H22)
○保見中学校で「放課後学習支援事業」を開始。
◇豊田市制60周年記念表彰(多文化共生の推進)
◇財団法人とよしん育英財団 教育文化奨励賞

2012年(H24)
◇内閣府特命担当大臣表彰(子ども若者育成/子育て支援功労者)
○豊田市教育委員会へ「プレスクール」を提案。

2015年(H27)
◇豊田市教育委員会表彰受賞

2017年(H29)
○豊田市国際まちづくり推進課、豊田市教育委員会での「在留外国人の集住と外国人児童生徒の日本語習得に関する話し合いの場」を提案。

2018年(H30)
○豊田市において「在留外国人の集住と外国人児童生徒の日本語習得に関する話し合いの場」が設置され、開始される。